| リーダーの敵は、妥協である | ||||
| 1日100回でも同じことをいわないと、考え方、方針は理解されない | ||||
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部下とは、これまでに何度かじっくりと腹を割って話し合ったから、オレの考え方や立場、方針などを理解してくれているはずだ、と考えているリーダーは多い。だが、わたしにいわせれば、これは完全な勘違いである。 生まれ育ってきた環境、受けてきた教育、経験してきたこと、影響を受けた人物や友人などすべてが異なる他人同士が、2度や3度話し合ったくらいで、お互いを理解できるはずなどないのである。同じ親、同じ環境で育った兄弟姉妹であっても、兄や姉は弟や妹を理解できないというし、弟や妹は兄や姉の考えていることはわからないという。リーダーと部下のギャップは、兄弟姉妹のそれとは比較にならないくらい深くて大きいと考える方が自然であろう。 ならば、どうやってこのギャップを埋めるのか。これは、それこそ部下の耳にタコができるまで、同じことを繰り返し繰り返しアナウンスし、リーダー自らも率先垂範で部下に手本を示す以外に道はない。要は、リーダーと部下との根比べなのである。 たとえばわが社の『三大精神』である「情熱・熱意・執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」は、日本語、英語、中国語、タイ語の4ヵ国語を並べたポスターをつくり、国内、海外の拠点のいたるところに貼ってある。 貼ってあるのだからこれでよしと考える人物は、リーダーとして失格だ。単なる体裁、かけ声だけの精神やスローガンならわざわざ手間暇かけてつくる必要などない。部下に対して1日に100回この言葉を投げかけ、またこの精神に則って判断を下し、行動面でも実践していくのが本物のリーダーとしての条件である。 実際に試してみるとわかってもらえると思うが、部下に対して会社のスローガンを1日に1回口にしたとすると、部下には「またか、もうその言葉は聞き飽きた」という気持ちが芽生え、場合によっては拒否反応を示すようになる。 ところが、リーダーが1日に100回、これを1年間口にし続け、あらゆる場面で自らも実践していけば、やがて部下は何もいわなくてもリーダーを見習うようになる。勝負に勝つためには、まず自分との勝負に勝たねばならない。その情熱、熱意、執念は必ず部下に通じる。これこそが真の教育であり、人を動かす最大の要素でもあるのだ。 次回更新日:2005.11.09 |